期が変わるとき、社長が本当に考えるべきこと

期末が近づくと、どの会社でも一気にバタバタします。

数字の着地をどうするか。
来期の売上をどう作るか。
コストは削れるのか。

いわゆる「経営計画」に関わる話が中心になります。

もちろん、これ自体はすごく大事です。

ただ、現場を見ていて強く感じるのは、
ここだけに集中してしまう会社ほど、翌期に失速するということです。

なぜか。
理由はシンプルで、「数字は結果であって、原因ではない」からです。

売上が上がるのも、下がるのも、
その裏には必ず“人と組織の状態”があります。

でも多くの会社は、期が変わるタイミングで
この“状態”をちゃんと見直していません。

例えば、こんなケースがあります。
期末ギリギリでなんとか数字を作り切った会社。

一見すると、「よくやった」で終わりそうですが、
現場ではこんなことが起きています。

・特定のエースに負荷が集中している
・管理職がプレイヤー化している
・若手が育っていないまま放置されている

つまり、「無理して作った数字」です。

この状態のまま新しい期に入るとどうなるか。

ほぼ確実に、どこかで崩れます。

だからこそ、期が変わるときに社長が考えるべきは、
「来期の数字」だけではありません。

むしろ優先すべきは、
“この数字は再現できるのか?”という問いです。


目次

① その成果は「再現性があるか」を見る

単発で出た成果なのか。
仕組みとして回っているのか。

これを見極めることが重要です。

例えば、

・営業個人の力で取った売上なのか
・組織として安定的に取れる状態なのか

ここを曖昧にしたまま目標設定すると、
だいたい来期の計画は崩れます。


② 「誰が頑張ったか」ではなく「どこが機能したか」を見る

期末はどうしても「誰が数字を作ったか」に目がいきます。

もちろん評価としては大事です。

でも、経営として見るべきはそこではありません。

見るべきは、「どの仕組みが機能したか」です。

・この案件はなぜうまくいったのか
・このチームはなぜ回っていたのか
・逆に、止まっていた部署は何が原因か

ここを言語化できている会社は強いです。

逆に、「あの人が頑張ったから」で終わる会社は、
同じことを再現できません。


③ 来期の“戦い方”を決める

意外とここが抜けている会社が多いです。

売上目標はある。
KPIもある。

でも、「どう戦うか」が曖昧。

例えば、

・新規で攻めるのか、既存深耕なのか
・利益重視なのか、シェア拡大なのか
・人を増やすのか、生産性を上げるのか

この戦い方が決まっていないと、
現場は迷います。

結果として、全部中途半端になります。


④ 人と組織に“無理”が出ていないかを見る

どれだけいい戦略でも、
それを実行するのは人です。

・疲弊している社員はいないか
・役割が曖昧なままになっていないか
・評価や報酬に納得感はあるか

ここを無視して走ると、
短期的には数字が出ても、長くは続きません。

期が変わるタイミングは、
単なる「切り替え」ではありません。

本来は、
・うまくいったことを構造で捉え直し
・うまくいかなかったことを言語化し
・次の打ち手を明確にする

ための、かなり重要な時間です。

でも実際には、
忙しさに追われて、
数字だけ見て終わる会社が多い。

だから差がつきます。

もし今、期の切り替えを迎えているなら、
一度立ち止まって、
「この会社は、なぜこの結果になったのか?」

ここをちゃんと考えてみてください。

ここを外さなければ、
来期は“狙って”成長できます。


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